ネコ伝染性腹膜炎(FIP)……私の大好きなネコ漫画である「ペン太のこと」の7/10のエントリーを読んで思い出したのだけど、FIPは、感染症でありながら「ウイルス自体は自然界に存在しない」という良くわからない病気である。
ネコが元々持っているネコ腸コロナウイルスが突然変異し「ネコ伝染性腹膜炎ウイルス」になるらしく、発症すると治療はかなり難しい(現時点では不可能に近い)ようだ。「ネコ伝染性腹膜炎ウイルス」自体の感染力は弱いらしいが、多頭飼育の場合など、やはり隔離するほうが良いのだろう。
2013年の段階ではワクチンはなく、特効薬もないようで、その後も情報が上がっていないところを見ると、不治の病と言えそうだ。現時点では、お手上げである。
少し気になったのは、家系がかなり影響するということだ。作中でも、兄弟が罹患し、まだ明かされてはいないがほぼ間違いなく同じ病気に罹り、死んでしまったのだと思う。人間でもよく「うちはガン家系なので心配だ」などと言われるように、ネコにもそういったものがあるのだろう。
ネコ腸コロナウイルスは常在菌みたいなものだろうし、いつFIPウイルスに化けるか分からない。発症したらアウト。となると、飼育者にできることは何だろうか? 結局はストレスの少ない飼育で、ネコの事故免疫力を高めるという、基本に立ち返るしかないのだろう。
うちのネコもいつ発症するかわからない。必要以上に恐れはしないが、そのような現実も十分起こりうることは理解しておこうと思う。
少々のしつけは必要だが、ネコは元々しつけがしにくい生き物だと思う。ペットである以上、人間の都合に合わせざるを得ないのだけど、彼らは僅か20年前後の命である。同じ命を持つパートナーとして、うまく共存しお互いが幸せに暮らせるよう配慮したい。
NO CAT, NO LIFE!!